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泌尿器科の主な疾患
Urological Diseases

排尿のトラブルや加齢に伴う前立腺の異常、泌尿器がんなど、泌尿器科ではさまざまな疾患に対応しています。
このページでは、当院で診療している主な泌尿器疾患について、特徴や治療法の概要をご紹介します。

前立腺肥大症

前立腺肥大症とは

前立腺肥大症とは、加齢とともに男性の尿道を取り巻く前立腺がだんだんと大きくなり、尿道を圧迫して排尿に支障をきたす病気です。
症状が進むと尿が出なくなることもあります。

主な症状

  • 尿が出にくい
  • 尿が近くなる
  • 尿の勢いが弱い
  • 尿漏れ
  • 残尿感 など

主な原因

  • 加齢や男性ホルモンの関与
  • 遺伝や肥満
  • 高血圧症・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病 など

検査

  • 直腸診(指診)
  • 血液検査(PSA)
  • 超音波検査(経腹または経直腸)
  • 尿流量測定

治療

まずは薬物療法で排尿状態をコントロールします。薬物療法で改善しない場合は、手術加療となります。

過活動膀胱

過活動膀胱とは

過活動膀胱とは、膀胱が過敏になり、膀胱内に尿がそれほど溜まっていなくても、本人の意思とは関係なく膀胱が収縮し、急な尿意を催す状態です。

主な症状

  • 尿漏れ
  • 残尿感
  • 頻尿
  • 急な尿意が伴う尿意切迫
  • 尿失禁 など

主な原因

  • 運動不足
  • 肥満
  • 便秘
  • 喫煙
  • 過度のカフェインやアルコール摂取などの生活習慣 など

検査

  • 問診(排尿日誌)
  • 尿検査
  • 超音波検査

治療

抗コリン薬やβ3作動薬による薬物療法が中心です。
改善が乏しい場合にはボツリヌス療法や電気刺激療法なども検討されます。

神経因性膀胱

神経因性膀胱とは

神経因性膀胱とは、脳や脊髄などの神経に異常が生じ、膀胱をコントロールできなくなった状態です。
尿を溜めたり出したりする信号がうまく伝わらなくなり、頻尿や尿失禁、残尿感などの症状が現れます。
神経因性膀胱を放置すると、膀胱炎などの尿路感染症や腎臓の機能障害を引き起こす可能性があります。

主な症状

  • 尿が出にくい
  • 残尿感頻尿
  • 尿漏れ
  • 尿失禁 など

主な原因

  • 加齢
  • 脳梗塞や脳出血等の脳血管障害
  • パーキンソン病や多発性硬化症等の神経変性疾患
  • 脊髄損傷
  • 骨盤内手術後
  • 糖尿病

検査

  • 問診
  • 超音波検査
  • 膀胱内圧測定

治療

排尿障害の種類に応じて、薬物療法を行います。重症例では間欠的自己導尿や尿道バルーン留置などの処置が考慮されます。

慢性前立腺炎
(慢性骨盤通症候群)

慢性前立腺炎(慢性骨盤通症候群)とは

慢性前立腺炎(慢性骨盤痛症候群)は、前立腺に炎症が生じて、下腹部から下半身にかけて痛みや骨盤周囲の不快感や、射精時の違和感や勃起障害などの性機能障害などの症状が現れる男性特有の病気です。

主な症状

  • 尿が出にくい
  • 残尿感
  • 頻尿
  • 射精障害
  • 勃起障害
  • 下腹部のだるさ
  • 股の付け根や睾丸やペニスに不快感や違和感
  • 排尿や射精時の痛み など

主な原因

はっきりと解明されていませんが、前立腺周囲の血流障害や、排尿障害による尿の前立腺内への逆流、骨盤部や下半身の神経異常(感覚過敏など)、副腎ホルモンや性ホルモンの異常などが考えられます。
悪化要因として、長時間の座位姿勢(デスクワーク、自転車・バイクの運転など)、精神的ストレス、疲労、喫煙、過度の飲酒、冷え症などが挙げられます。

検査

  • 問診
  • 超音波検査

治療

抗菌薬や消炎鎮痛薬を用いた薬物療法のほか、生活習慣の見直しやストレスケアも治療の一環となります。

精巣上体炎

精巣上体炎とは

精巣上体炎とは、精巣の後ろにある精巣上体に細菌が入り込み感染して炎症を起こす病気です。
放置すると陰のうに膿がたまり、さらに悪化すると皮膚が破れて膿が出てくることもあります。

主な症状

  • 精巣上体の腫大(腫れ)と痛み
  • 陰のうの痛みと腫れ・熱
  • 排尿痛
  • 発熱(38℃以上)
  • 全身倦怠感 など

主な原因

  • 尿道炎による細菌の感染
  • 前立腺肥大症による排尿障害
  • アレルギー性紫斑病
  • 先天性疾患 など
特に14~35歳の年代で最も多い原因は尿道炎で、小児では下部尿路奇形や包茎と関連することが多い。
中高年以降
  • 前立腺肥大
  • 尿路感染症
  • 糖尿病
  • 低免疫状態
  • 尿道カテーテル操作・留置
  • 経尿道的手術
  • 膀胱鏡検査 など

検査

  • 触診
  • 尿検査
  • 超音波検査(精巣)

治療

原因菌に応じた抗菌薬の投与が主な治療です。安静や陰嚢の挙上、鎮痛薬の使用も併せて行います。

尿路結石

尿路結石とは

尿路結石とは、腎臓から膀胱、尿道までの尿路にできる結石の病気です。
尿路結石は、尿に含まれる物質が結晶化してタンパク質などと結合して固まったもので、顕微鏡レベルの結晶から直径数cmに及ぶものまで様々で、小さな結石が腎臓にできてもほぼ無症状ですが、腎臓から流れ出て途中で詰まると、激しい痛み、嘔吐、血尿などの症状が出ます。
特に30代後半から50代ぐらいまでの壮年男性と閉経後女性によくみられ、近年若年層の男性が発症することも多くなっています。
また、一度罹患してしまうと激しい痛みを伴うだけでなく、再発のリスクも高いです。

主な症状

  • 脇腹や背中・腹部などの激しい痛み
  • 嘔吐
  • 血尿 など

主な原因

  • 体質
  • 遺伝
  • 水分不足
  • 食生活(シュウ酸や動物性たんぱく質の過剰摂取) など

検査

  • 尿検査
  • 腹部X線
  • 腹部超音波
  • CT検査

治療

自然排石が見込める場合は水分摂取と鎮痛薬で経過観察します。
排石困難な場合や、疼痛コントロールが難しい場合、尿路感染を併発している場合は、積極的な手術加療が望まれます。
尿路結石についてより詳しい説明はこちら

膀胱がん

膀胱がんとは

膀胱がんは、膀胱にできるがんの総称です。 膀胱がんの大半(90%以上)は、膀胱の内部を覆う尿路上皮にできる尿路上皮がんです。膀胱がんの症状の特徴は、痛みや他の症状を伴わない血尿ですが、稀に改善しない排尿時の痛み・残尿感などの症状がある場合もあります。
膀胱がんには尿路上皮がんのほかに扁平へんぺい上皮じょうひがん、腺がん、小細胞がんなどもあります

主な症状

  • 血尿
  • 頻尿
  • 排尿痛 など

主な原因

  • 加齢
  • 喫煙
  • 飲酒
  • 化学物質や染料を扱うお仕事 など

検査

  • 尿細胞診
  • 膀胱鏡検査
  • CTやMRIによる画像診断

治療

ステージに応じて、手術加療、抗がん剤治療がおこなわれます。

前立腺がん

前立腺がんとは

前立腺がんは、前立腺の細胞が何らかの原因で異常に増殖することにより起こる病気で、悪性腫瘍の1つです。多くの場合は比較的進行はゆっくりで、発見が早ければ治癒が望めます。
進行すると精のうや膀胱、直腸など周囲の組織に広がることがあります。
初期の前立腺がんは、自覚症状がないことが多いですが、尿が出にくい、排尿の回数が多いなどの症状が出ることがあり、進行すると様々な症状がではじめます。
また、リンパ節や骨に転移することがあり、肺、肝臓、脳などに遠隔転移することもあります。

主な症状

  • 尿が出にくい
  • 頻尿
  • 血尿
  • 排尿痛
  • 腰痛 など

主な原因

  • 加齢
  • 肥満
  • 喫煙
  • 遺伝 など

検査

  • PSA検査(血液検査)
  • 直腸診
  • 前立腺生検
  • MRIや骨シンチグラフィ

治療

がんの進行度に応じて監視療法、手術、放射線療法、ホルモン療法などを組み合わせて治療します。
前立腺がんについてより詳しい説明はこちら

腎臓がん

腎臓がんとは

腎臓がんは、腎臓の細胞ががん化した悪性腫瘍で、腎臓の機能を低下させます。50代~70代に多く、男性は女性に比べて約2倍患いやすいといわれています。
腎臓がんは、初期はほとんど自覚症状がないため、検診や精密検査などで偶然に発見されるものがほとんどです。腎臓がんが大きくなると、血尿や背中・腰の痛み、腹部のしこりなどが生じることがあります。

主な症状

  • 血尿背中や腰の痛み
  • 発熱
  • 貧血
  • 食欲不振
  • 吐き気
  • 便秘
  • 腹痛 など

主な原因

  • 肥満
  • 喫煙
  • 高血圧
  • 長期間の透析
  • 遺伝子変異 など

検査

  • 腹部超音波
  • CTまたはMRI
  • 尿検査
  • 血液検査

治療

多くは手術による腎部分切除または腎摘除が行われます。 転移例では分子標的薬などの薬物療法を併用します。

腎盂尿管がん

腎盂尿管がんとは

腎盂・尿管がんは、腎臓の腎盂や尿管に発生する悪性腫瘍で、尿路上皮がんが主となります。
腎盂と尿管は、腎臓でつくられた尿が通る管状の臓器で、膀胱に接続しており低圧で尿を膀胱に送る役割をしています。腎盂、尿管は接続している膀胱と同様の、尿路上皮という粘膜で内腔が覆われています。
この粘膜から発生するのが腎盂がん、尿管がんです。
初期では無症状で、健康診断の尿検査で発見されることもあります。

主な症状

  • 血尿
  • 排尿痛
  • 頻尿
  • 脇腹や下腹部の痛
  • 背中の痛み
  • 腰の痛み

主な原因

  • 喫煙
  • 遺伝
  • 慢性炎症(尿路血石など)
  • 染料
  • 化学薬品 など

検査

  • 尿細胞診
  • CT urography
  • 尿管鏡検査

治療

多くは腎尿管全摘術が行われます。
進行例では抗がん剤による全身化学療法が必要になることもあります。

精巣がん(精巣腫瘍)

精巣がん(精巣腫瘍)とは

精巣がんは、他の泌尿器がんと比較し、20代~30代の若い男性に発生することが多い病気です。 精巣に発生する悪性腫瘍のほとんどは、精子をつくるもとになる精母細胞から発生するものです。
精巣がんになる割合は、10万人に1人程度と稀ながんですが、進行速度が非常に早いのが特徴です。
かなり進行してから発覚することも珍しくなく、比較的短期間で転移を開始するため、転移先の症状から関連して発見されることもあります。

主な症状

  • 精巣に硬いしこりがある
  • 精巣の腫れ・肥大
  • 腹部や首のしこり(リンパ節転移の場合)
  • 腰の痛み(骨転移の場合) など

主な原因

  • 停留精巣
  • 遺伝
  • 片側の精巣に腫瘍
  • 精巣の外傷や炎症 など

検査

  • 触診
  • 超音波検査
  • 腫瘍マーカー(AFP、hCG、LDH)
  • CT検査

治療

まずは精巣の摘出術を行い、その後病期に応じて抗がん剤治療や放射線療法を行います。
精巣がんについてのより詳しい解説はこちら

泌尿器科外来についての詳細はこちら

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